蒼の刻 Photo Story Ⅰ
空の蒼と 湖の蒼が溶け合う刻
この時間が Tau は好きだ
時折 車を走らせては
ここへ やって来た
微かな風が
水面をざわつかせる
ゆっくりと タバコに火をつける
蒼い煙が ゆらり
目の前を さえぎった
やがて
Tau の足先から頭に向けて
氷のような冷たさが突き抜け
体中を
鈍いけだるさが覆った
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ザッ ザァァーーー
水面がにわかに波立つ
次の瞬間
枯れ果てた 木の幹だけが
そこに 残されていた ・ ・ ・
by hzx03056 | 2005-05-19 22:11 | Photo Story